総務省の統計によると、インターネットを流れる全トラヒックの70%以上が、CDN(Content Delivery Network)を経由して配信されています。このことから、CDNは年々トラヒックが増え続ける現代のインターネットを支える必須のインフラと言えます。
一方で、CDNはその重要性と比較して認知度が低く、技術的にスポットが当たることも多くはありません。
CDNを自社サイトに導入することで、ページロード時間を短縮してユーザー体験を向上させつつ、サーバーの負荷を削減することができます。ビジネス上のメリットが大いにあるため、ITエンジニアだけでなく、ビジネス職であっても概要を把握しておくと自社のWebビジネスを優位に進めることができます。
この連載では、そんなCDNの仕組みとメリットを一から解説し、その有用性と技術的な仕組みを解き明かします。
CDNを支える要素技術(DNS/HTTP/TLS)は、まさに今日のWebの通信で使われている技術そのものです。本連載は、要素技術についても基礎から解説しているため、CDNに加えてWeb技術の基礎も同時に身につけることができる内容になっています。
